拒食症の治療は症状を理解することから、拒食症治療のための協力体制

食事を摂れなくなる、体重が著しく減少する、といった症状が主に現れるのが「拒食症」です。拒食症は「神経性無食欲症」という症状ですが、一般的には拒食症という名称で知られています。

無食欲症と呼ばれていることからもわかるように、食欲がなくなることが特徴です。さらに食事を摂ることができなくなり、体重も減少していきます。

主にダイエットを目的として体重を減少させる行動から、拒食症を発症するケースが多く見られていますが、ただ体重が減少するだけではなく、体重が標準体重より”20%にまで減少した状態が三ヶ月以上続く症状が、拒食症の診断基準となっています。

こうした拒食症は、胃腸など消化器官の不振かと思われることもありますが、実際は精神的な疾患の一つになります。

精神的な疾患にはうつ病や社会不安障害などの様々な疾患がありますが、拒食症もまた精神的なストレスから発症する疾患なのです。

拒食症を発症する原因には過剰なダイエットを始め、職場・学校・家庭におけるストレス、人間関係の不安、自己との葛藤など、様々な事例がありますが、どの場合も精神的な悩みが大きな原因になっていることは同様です。

そして、拒食症を治療するには、この精神的な悩みを心の中から取り除くことが必要となります。

拒食症は患者本人の力だけで治療することは非常に難しく、症状がさらに重くなることもありますし、他の精神的疾患を併発してしまうことも珍しくありません。

そのため、病院での適切な治療が必要となりますが、病院で治療を受けたからといってすべての症状が良くなるわけでもありません。

拒食症の治療は、他の精神的疾患と同様に薬物療法を行うこともありますが、薬物療法はあくまでも治療の補助的な役割となります。拒食症は薬物療法だけで治療できる疾患ではない、という点をよく理解しておく必要があるでしょう。

では、拒食症はどう治療していくことが回復につながっていくのでしょうか。そこにはまず、拒食症患者本人の「拒食症を治す」という意思が必要になります。

拒食症を始めとした摂食障害は、食に対する意識を変える認知行動療法、正しい食行動を行うための行動療法、自己をよく見つめ直すための心理療法によって治療されていきます。

薬物療法に頼るのではなく、こうした行動療法や心理療法が回復につながっていくのです。

そして最も重要なのが、拒食症患者本人の周りにいる家族の協力体制です。これは家族療法とも呼ばれ、拒食症を家族全体の問題として捉えることで患者を回復へ導く治療法になります。

拒食症などの精神的疾患は人間関係が大きく関わっていますので、家族を始め、友人や仲間の協力体制が回復の近道となるのです。

そのためには、患者の家族も拒食症の症状についてしっかり理解を深めておかなければなりません。患者の負担を軽くし、少しでも早く回復できるように、家族全体で協力をしていくことを考えましょう。

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