拒食症

拒食症による死亡率、精神的な疾患である拒食症から死亡するケース

現在、精神的な疾患を抱えている人は非常に多く見られています。その患者達の中には拒食症を抱えている人も決して少なくありません。う

つ病やパニック障害といった精神的疾患の症状の一つとして拒食症が発症することもあり、拒食症ではなく過食症を発症する場合もあります。

反対に拒食症や過食症といった摂食障害によってうつ状態になったり、パニック発作を起こしたりすることもあるため、何らかの精神的な疾患を抱えている場合は他の精神的疾患も併発する恐れが高くあります。

そしてこのような症状が原因となって、死に至るケースも実際に見られています。

拒食症であることが苦になって自殺してしまったケースもありますし、何より食事を摂らずに体重が減少していくことから栄養不足で死亡するケースがあるので、拒食症の死亡率は5010%にもなると言われています。

精神的疾患が原因で死亡することはあまり見られることではないので、死亡率から見ると非常に珍しい疾患であることが拒食症の特徴になります。

うつ病やパニック障害を発症しただけでは死亡することはありませんが、拒食症は発症したことで死亡に至るケースが多いのです。

拒食症を発症すると食事を摂れなくなるため、体重が激減していきます。その体重の減り方は健康的なダイエットをして体重が減少していく例とは全く異なり、標準体重の”20%まで落ちてしまうと拒食症を発症している恐れが高いとされています。

体重が30kgになった時点で入院を余儀なくされますし、25kgを切ってしまった場合は死亡する確率が一気に高くなります。

そして、拒食症は全く食事を摂らない絶食の症状が現れることもありますし、食事を摂ったとしても嘔吐を繰り返してしまったり下剤を使ったりして、食べた物をどうにか排出してしまいたいという衝動にかられることがあります。

こうした行為は自傷行為の一つでもあり、死と隣り合わせの非常に危険な行為です。

自傷行為というとリストカットなど自己を傷つける行為が思い浮かぶかと思いますが、繰り返される嘔吐や下剤を使ってまで食べたものを排出するといった行為も、自分を傷つける自傷行為であることに変わりはありません。

嘔吐や下剤を使った下痢を繰り返すことで消化器官も傷つきますし、口腔内も傷つきます。

嘔吐時に分泌される胃液によって虫歯が増える症状も見られますし、むくみの症状も現れます。女性の場合は生理が止まってしまい、無月経の状態になることも珍しくありません。女

性で生理がない状態は非常に危険ですし、拒食症を発症する年齢が10代020代と若年層であることから、成長期に正常な生理がないことが原因で成人後の健康にも大きな影響を及ぼします。

拒食症は発症するだけで死亡の危険性があることはもちろん、他にも様々な症状が併発してしまう危険な病気です。少しでも異常な点が見られる場合は、精神科や心療内科の医師の診断を受けてください。

拒食症かもしれないと思ったら、まずは拒食症チェックで自己診断を

自分はもしかして拒食症なんじゃないか?と不安に思っている人はいませんか?拒食症は、過度なストレスや無理なダイエットによって体重が激減したり食事が摂れなくなるといった症状が現れる精神的疾患の一つですが、食欲不振や他の病気と間違って判断されることもあります。

特に拒食症は食欲がなくなることから、食欲不振だと誤った判断をしてしまう人も少なくありません。食欲不振だと思い込み、拒食症の症状を見逃してしまうことで症状がさらに悪化してしまうこともあるので自己判断には十分な注意が必要です。

では、どのようなことから自分が拒食症だと判断すれば良いのでしょうか?もちろんすぐに医師の診察を受けることも大切ですが、まずは自己診断から拒食症の症状を見ていくことにしましょう。

「自分は拒食症かもしれない」と悩んでいる皆さんは、ぜひ参考にしてみてください。

それでは拒食症の診断内容をチェックしていきますが、まず拒食症患者に当てはまることとしては、体重が標準体重の”20%以下にまで減少していることが診断基準として挙げられます。

拒食症は体重の減少が著しく見られ、急激に体重が落ちていきます。他に体重が減少するような大きな病気が見つからなければ、拒食症である恐れは高くなります。まずは自分の体重が標準体重とどのくらい差があるかチェックしておきましょう。

次にチェックする点は皆さんの食事法になります。拒食症患者の食事法は独特で、自分で「食べても良い」と決めたものを食べ続けることもあれば、全く食事を摂らないこともあります。

自分で「食べても良い」と決めたものはカロリーの低い食べ物であることが特徴で、低カロリーの食事しか摂らなくなり、カロリーの高い食べ物は意識的に避けるようになります。

また、過食の時期になると一気にたくさんの量の食べ物を食べてしまうこともあり、その代償として嘔吐や過剰な運動を繰り返す症状が現れることも見られます。

拒食症の食事法は通常では考えられない方法を取ることになるので、食事法から拒食症の判断をチェックすることができます。食事法に何らかの異常が見られる場合は拒食症の恐れが高いと見て良いでしょう。

さらに、拒食症患者によく見られる特徴としては体重や体型を気にしすぎていることが挙げられます。

これは無理なダイエットが原因で拒食症になるケースによく見られることですが、体重のたった少しの増減で気分がハイになったり落ち込んだり、体重を極端に減少させようとしていたり、端から見れば痩せているはずなのに自分では「太っている」と思い込んでいたり、または痩せている自分の体を見ることが楽しみになっていたり、体重や体型を異常に気にしすぎていると拒食症である傾向が強くなります。

以上のような症状に当てはまる点がある場合は拒食症の恐れがありますので、自己診断でチェックした後は精神科や心療内科の医師の診察を受けるようにしましょう。

食べ過ぎは過食症?勘違いされやすい過食症の症状、拒食症との違い

皆さんは「拒食症」と「過食症」にどんなイメージを持っているでしょうか?拒食症は「食べることを拒む」という文字から判断できるように、食事が摂れなくなる症状であることをイメージできるかと思いますが、過食症のイメージはどうでしょうか。

過食、というと食べ過ぎるということになりますが、過食症は決してただの食べ過ぎが原因でなる病気ではありません。

私達には時折「食べ過ぎてしまった」と思うことがありますが、この症状はただの「食べ過ぎ」で「過食症」の症状ではありません。

過食症は拒食症の延長上でなることがほとんどで、拒食症と同様に精神的なストレスや悩みから発症する精神的疾患なのです。

ただ食べ過ぎてしまうことを過食症だと思っている人もいますが、その症状は過食症の症状ではありませんので注意しておきましょう。

では、過食症の症状はどのようなものなのでしょうか?拒食症は食事が摂れなくなり、体重が減少していくという症状が主に見られ、拒食症という病名からもわかりやすいかと思いますが、過食症は少しイメージしづらいところがあります。

拒食症が体重が減少するなら、過食症は反対に極端に体重が増えてしまうのではないか?と思われるかもしれませんが、過食症の症状ではそのようなことはありません。

たくさん食べているのにどうして?と疑問が出てくることかと思いますが、過食症はただたくさん食べるだけの症状が現れるわけではありません。

過食症は、いくらたくさん食べたとしても食べたものを嘔吐してしまうので、食べたものが栄養になることがないのです。つまり、たくさん食べて嘔吐する、という行為を繰り返してしまうのが過食症なのです。

こうした過食症の症状は、拒食症の回復期にあたる時期によく見られます。拒食の時期は食事を摂ることができませんが、徐々に拒食の症状が回復していき、食事が摂れるようになっていきます。

食事が摂れるようになったのならもう安心だ、と思われるかもしれませんが、この時期に過食の症状が現れやすくなるのです。回復期に食事を摂れるようにはなるものの、一度にたくさんの食べ物を食べるようになります。

しかし「食べ過ぎた」と認識することから、その代償として嘔吐をしたり、絶食をしたり、下剤を使ったり、過剰な運動をして痩せようとしたりと、異常な行動に走ってしまうのです。

そのため過食をしても太るようなことはなく、反対に拒食症の症状と同様にガリガリに痩せてしまうのです。過食症の症状は拒食症の回復期にも見られますが、うつ病などの精神的疾患を抱えている患者にもよく見られます。

また、職業柄、体重管理を行わなければならないモデルやスポーツ選手などにもよく見られる症状となっているため、過食症に悩んでいる人は意外にも多くいるのです。

しかし、拒食症も過食症も治療を行うことで克服していくことができます。まずは一人で悩まず家族や友人に相談してみましょう。

つらい拒食症を乗り越える!拒食症を克服するために大切なこと

拒食症の症状は患者である当人にしかわからない程つらいものです。食事が摂れなくなる、体重が激減する、食べても嘔吐してしまう、憂うつな気分になるなど様々な症状に襲われます。

このような症状が現れる原因も様々で、軽い気持ちでダイエットを始めたことから拒食症になることもありますし、精神的なストレスを抱えていることが原因で拒食症を発症することもあります。

特に10代020代の女性に多く見られる症状ですが、稀に男性でも拒食症になることがあります。そして自分では気づかないうちに拒食症を発症していることもあるのです。

しかし、どんなにつらい拒食症でも克服していくことはできます。もちろんすぐに完治するわけではありませんが、治療を続けていくことで治していけるものなのです。

そのためには拒食症を抱えている患者自身の「拒食症を治したい」という強い思いが必要になります。拒食症は精神的な問題が大きく関わっている疾患ですから、患者自身の考え方から変えていかなければ完治には至りません。

拒食症患者の特徴として、食事に対する考え方や痩せることに対する考え方に異常が見られる点があります。

たとえば極端にカロリーの低い食べ物しか食べてはいけないと考えていたり、反対にカロリーの高い食べ物は絶対に食べてはいけないと拒否していたり、食事に対して誤った認識をしていることが多く見られます。

また、痩せることに対しても体重や体型の認識に異常が現れていきます。拒食症患者は自分が思う「痩せる」ということは過剰である場合がほとんどで、体重を極端に軽くしたいと望んでいたり、体がガリガリに痩せ細ってしまうまで痩せることがキレイであると考えてしまいます。

そのため通常では考えられない程体重が激減してしまい、とてもキレイに痩せているとは言えない状態にまで陥ってしまうのです。

こうした考え方は精神的な問題と深い関わりがあるため、患者本人が抱えている悩みやストレスと取り除いてあげながら、食事法や痩せることについて改めさせていくことが大切です。

拒食症になった原因を取り除かなければ症状は悪化していくばかりです。まずは症状が発症してしまった原因となっている問題を取り払っていきましょう。

そして拒食症を克服をしていくためには患者の周りにいる家族や友人の助けもまた必要となってきます。

拒食症を発症した患者のほとんどが人間関係の悩みを抱えているため、人間関係の改善をすることで拒食症を克服へとつなげていくことができるのです。

特に一緒に住んでいる家族の助けを一番必要としていますから、患者が抱えているつらさを取り除き克服へ向かうためにも家族の皆さんは一番に味方になってあげてください。

拒食症は一人で治すには難しいものです。また、薬などで簡単に治せるものでもありません。悩みやストレスの解消と人間関係の修復、そして患者自身が自信を取り戻すことが拒食症克服への第一歩です。

過剰なダイエットは拒食症の始まり、拒食症になりやすいダイエット法

女性にとってダイエットは一生の目標でもあります。趣味のようにダイエットをする女性は決して少なくありません。今までダイエットをしたことがない、という女性の方が少ないのではないでしょうか?

ダイエットをすることは健康維持にも最適ですし、見た目もキレイになることができます。

しかし、間違ったダイエット法を行うことで痩せすぎてしまったり、健康状態が悪くなってしまうこともあるのです。そして過剰なダイエットから拒食症に陥るケースも珍しくありません。

拒食症とは、ダイエットなどによる過度のストレスが原因で食事を摂れなくなったり、体重が著しく減少していき病的に痩せてしまう精神的疾患の一つです。

ダイエットだけではなく、仕事や勉強によるストレス、人間関係におけるストレスも拒食症を発症させる原因になりますが、10020代の若い女性の場合は、ダイエットが関係している拒食症がとても多く見られています。

10020代の女性は美意識にとても敏感ですが、ダイエットに関する知識が間違っていることも少なくありません。

特に中学生や高校生の間では、モデルやアイドルのような細い脚になりたいとか、ウエストを○○cmまで細くしたいとか、体重40kg台を切りたいとか、見た目や数字から入るような無理なダイエット法をしている場合が非常に多く見られます。

このようなダイエット法は体に負担をかけるだけではなく、今後の健康にも影響が及びます。これからの成長に関わる重要な時期に無理なダイエットをすることで健康に危険が及んでしまうのです。

その危険の一つに拒食症の症状がありますが、拒食症になることでまたさらに健康を害してしまうことになります。生理不順になったり、むくみの症状が出たり、筋肉も脂肪も落ちてしまって決して健康であるとは言えない状態です。

では、どうしてダイエットをするだけで拒食症にまで及んでしまうのでしょうか。このように拒食症になりやすいダイエット法には特徴があります。それは食事を摂らないダイエット法です。

ダイエットというとやはり「食べない」ことから始めるかと思いますが、全く栄養を摂らなければ痩せるのは当たり前です。しかし、このような痩せ方ではキレイに痩せることはできません。

キレイに痩せるには摂るべき栄養は摂らなくてはなりませんから、カロリーばかりを気にして充分な栄養を摂らないダイエット法は拒食症になりやすいのです。

間違ったダイエット法でダイエットをしている人の中には、カロリーを摂らないことがダイエットだと思い込んでしまっている人が多くいますが、カロリーは私達が活動するためのエネルギーになるものです。

仕事をしたり勉強をしたり運動をしたり、1日の活動に必要なカロリーは絶対に摂らなければなりませんから、ダイエットをするのであればカロリーだけを気にするのではなく、様々な成分をバランス良く摂ることを気にかけるようにしましょう。

拒食症による体重の激減、標準体重を計算して拒食症を予防・改善

拒食症は、食事が摂れなくなることで体重が激減してしまう症状が現れます。通常のダイエットのような体重の減少ではなく、標準体重の-20%まで減少してしまうのが拒食症の特徴になります。

しかし、拒食症患者はこれ程まで体重が減少しても「もっと痩せなきゃ」と考えてしまうことから、さらに拒食に走り、症状が悪化してしまうことも珍しくありません。

栄養を摂らなくなるため、徐々に筋肉も落ちていきますから、歩く・立つといった動きでさえもままならなくなる状態になってしまうことがあります。拒食症は体重が激減してしまうことはもちろん、筋肉量も減少してしまうのです。

私達はダイエットをするときに体重の増減を気にしてしまいますが、体重は脂肪だけで成り立っているものではありません。体重が重くても、その重さには脂肪だけではなく筋肉の重さも含まれています。

そして脂肪よりも筋肉の方が重いことから、同じ体重でも脂肪が多い人より筋肉の多い人の方がスタイルが良く、体が全体的に引き締まって見えるのです。

つまりダイエットに大切なのは、体重という数値よりも見た目、他人から見えている自分のスタイルなのです。

ダイエットは体重を減少させるイメージがありますが、いくら体重が減少しても、脂肪だけではなく筋肉までもが落ちてしまった体では、キレイに痩せているとは言えません。

体重が軽くても筋肉がなければハリのない体になってしまい、年齢よりも老けて見られてしまいます。

また、女性にとってはある程度の脂肪も必要となるため、身長や年齢に適した筋肉と脂肪がついている体であることが、美しいスタイルを保つ秘訣でもあるのです。

そしてバランス良い食事を摂り、運動をして筋肉をつけ、余分な脂肪を落とす、こうした正しい痩せ方をすれば拒食症になるようなことはありません。

しかし「体重を減らす」というダイエット法は現在もあるもので、この考え方を変えない限りは拒食症の危険は避けられません。

そこで皆さんに知っておいて頂きたいのが「標準体重」と「BMI」です。標準体重は身長によってそれぞれ異なっています。同じ体重でも、身長が異なることで適性値も異なるというわけです。

そして体重が身長に適しているかどうかを表す数値がBMI(体格指数)です。BMIは体重÷(身長×身長)×100という計算式で表すことができ、22.0に近いほど理想的な体格となっています。

ちなみに身長はcmではなくmで計算するので注意してください。では155cmで50kgの人を例に取って考えてみましょう。

この式に当てはめると、50kg÷(15.5m×15.5m)×100=20.8ということになります。数値を見ると意外にも痩せているという結果が出てしまいましたが、こうして標準体重を知ることで過剰なダイエットを引き止めることができます。

皆さんもBMIを計算して、拒食症の予防と改善に役立ててみてください。

拒食症の主な原因、それぞれの拒食症患者の原因から見る症状の改善策

食事が摂れなくなり、体重が減少して痩せ細ってしまう拒食症。様々な辛い症状が現れる拒食症ですが、拒食症になる原因もまた様々です。中でも特に多い原因としては、過剰なダイエットが挙げられます。

女性はダイエットをすることが趣味であるかのように行っていますが、度が過ぎたダイエットは拒食症の危険性が高くあります。

健康的な食生活で適度な運動をしながらダイエットを行っていけば拒食症になる危険性はありませんが、栄養バランスの偏った食事や全く食事を摂らないようなダイエットをしていると、体重が激減し食べ物を受け入れない状態、つまり拒食症になってしまうのです。

ダイエットには正しい方法があります。誤ったダイエット法は拒食症を発症させる恐れがありますから、過剰なダイエットは絶対に避けてください。

ダイエットは健康的な食生活を心がけることが重要です。誤ったダイエットが原因の拒食症は、食事法と食事に対する認識を改善していくことが大切です。そして、過剰なダイエットを続けることで、精神的なストレスを抱えることもあります。

もちろんダイエットだけではなく、職場や学校の人間関係、家庭環境、仕事や勉強の悩みなど日常的な事柄からもストレスを感じることがありますよね。

現代にストレスを感じていない人はいないとは言えますが、大抵の場合は上手く対処をすることができます。

しかし、過剰なストレスに押しつぶされた状態になってしまうと、食事が摂れなくなったり体重が減少していったりと、拒食症が発症してしまうのです。

拒食症患者の年代は主に10代~20代の女性が中心です。過剰なダイエット同様、学校でのいじめ、職場や家庭における様々な問題なども大きな原因となっています。

思春期の子供が発症することも多く見られていますし、拒食症の他にうつ病や対人恐怖症などの精神的疾患を併発することも珍しくありません。

こうした精神的なストレスから拒食症を発症した患者は、悩みを他人に打ち明けられず一人で抱えてしまうことが多く、気持ちを抑制してしまうことから拒食症という症状が現れてきてしまっています。

つまり、拒食症を発症したことがSOSサインでもあるのです。そのため、精神的なストレスが原因の拒食症はストレスを取り除いてあげることが一番の改善策になります。

まずは一番身近な家族の関係性から見直していくことが重要です。家族で協力して、悩みを打ち明けられる環境を作ってあげましょう。

また、拒食症であるにもかかわらず、自己判断で胃腸の不調だと思い込み、拒食症の症状を見過ごしてしまう場合もあります。このような場合も、周りにいる人たちが気付いてあげなければなりません。

食事を摂らなくなったり、急激に痩せたり、様子に変化を感じた場合はよく話を聞いてあげてください。拒食症は精神的なものが大きく関わっていますから、人との関わりで心の重荷を軽くしてあげることが大切なのです。

食べて良いもの・ダメなもの、拒食症の患者特有の食事へのこだわり

私達は食事をするときに、好きな食べ物・嫌いな食べ物といった区別をつけることがありますが、食べて良いもの・ダメなものといった区別をつけることは滅多にありません。

たとえば、ダイエット中に「甘い物は食べないようにする」とか「油っこい料理は控える」とか、自ら「食べてはいけない」と決めることはありますが、極端に食べなくなることは少ないですよね。

しかし、拒食症患者の場合は、食べて良いものと食べてはダメなものが極端に区別されています。

拒食症は精神的疾患である、ということは、このような極端な考え方からも分かるかと思いますが、拒食症になると食事に対する認識に様々な異常が現れていきます。

これは拒食症患者にも過食症患者にも見られることで、摂食障害の患者特有の食事へのこだわりなのです。

では、具体的にどのようなこだわりが見られるのでしょうか。まずは拒食症患者が食べて良いと考える食事について見ていきましょう。

拒食症は主に日常的なストレス、過剰なダイエットなどが原因となっていますが、特に過剰なダイエットから拒食症を発症した場合は、食事へのこだわり方が異常になる傾向が強くあります。

ダイエットをする場合、カロリーを摂らないようにしたり、糖分を控えたりする方法を取りますが、このダイエット法を無理に続けていくと、私達の体は栄養不足になってしまいます。

いくらダイエットをするといっても、1日に必要な栄養は摂らなければ活動できませんから、ダイエット中も摂るべき栄養は摂る必要があるのです。

しかし、過剰なダイエット意識から、低カロリーの食事しかしなかったり、糖質や炭水化物を極端に摂らなかったりすることが多く見られています。

また、たんぱく質などの筋肉を作るために必要な栄養まで摂らないなど、体が栄養不足に陥る危険性があるダイエットを行っている人も多く見られます。

このようなダイエット法は大きな間違いがあり、食事から摂るべき栄養を摂らなければ、体重は減少させることができてもキレイに痩せることはできません。

さらに、このような間違ったダイエット法や食事法を続けていくことで、本人の中では「○○は食べてはいけない」「○○を食べるのは絶対にダメ」といったように、食べることを拒否する食べ物が決められていきます。

この状態が拒食症の始まりで、間違った食事法を続けていくことで食べてはいけない食べ物を避けるようになってしまうのです。

反対に、自分で「食べても良い」と判断した食べ物は継続的に食べる傾向が強く見られます。カロリーが低い食べ物などが主な例で、同じ種類の食べ物でもカロリーの低いものを選ぶ傾向があります。

こうした「カロリーが低い食事をすれば痩せる」といった誤った認識から、極端に体重が減少し、結果として拒食症を発症させてしまいます。

そのため、拒食症を改善するには、正しい食事法を正しく認識させることが非常に重要となっているのです。

もしかして拒食症?医師が拒食症を診断する基準と拒食症診断の難しさ

食欲がない、食べたいけど食べられない、といった悩みを抱えている人は意外にもとても多いものです。

しかし、その全ての例が拒食症に当てはまるわけではありません。反対にただの食欲不振だと思っていた症状が拒食症だったという場合も考えられます。

このように拒食症を自分で診断することは難しいので、病院に行って医師の診察を受ける必要がありますが、医師にとっても拒食症の診断というのは難しいものなのです。

では、拒食症と診断される基準にはどのようなものがあるのでしょうか。まず、拒食症は体重の減少が著しく見られることが重要な診断基準となっています。

もし食欲不振であっても、体重の減少があまり見られない場合は胃腸の不調などが原因であることが考えられます。その場合は拒食症とは違った症状になりますので、内科の診察を受けることをお勧めします。

しかしその症状が長引いたり、体重が徐々に減少していくというような場合は注意が必要です。他の病気が潜んでいる場合も考えられますし、拒食症予備軍であることも考えられます。

健康状態に気を遣うことはもちろんですが、悩みやストレスを抱えすぎないようにすることが大切です。

では、拒食症であるという診断はどのような点が重要視されるのでしょうか。拒食症による体重の減少は非常に著しく、標準体重の”20%以上も減少することが診断基準となっています。

ある時期を始めとしてこの状態が三ヶ月以上続くようであれば、拒食症であることが考えられます。しかし、体重の減少だけでは拒食症の診断にはなりません。

拒食症患者は食事に対する意識が独特で、食べない時期もあればたくさん食べてしまう時期もあります。これが「過食」の時期になりますが、過食の時期になると普通の人では到底考えられない量を食べてしまいます。

その後は嘔吐したり、過剰な運動をして痩せようとしたり、異常な行動を取るようになることが特徴です。

そして体重や体型についての認識にも異常な点が見られます。自分の適正体重を誤って認識していることで極端に体重を減らしたいと思っていたり、カロリーを取ることや太ることへの恐怖心があったり、美しい体型の意義をはき違えていたり、あらゆる面で異常な認識をしていることが診断基準として挙げられます。

通常では痩せているはずの人でも、こうした認識異常から拒食症を発症してしまうことがあるので、端から見れば痩せているにもかかわらず、いつも「痩せたい」と言っているような人の場合は注意が必要です。

また、拒食症は年齢も診断基準に関係しています。特に10代020代に多いとされている拒食症ですが、その発症する年代通り30歳以下であることが診断基準となっています。

そして女性の場合は無月経になってしまうことも拒食症の診断に関わってきます。そして拒食症以外に体重が減少したり極端に痩せるような疾患を抱えていない、ということも重要な診断基準です。

モデルみたいになりたい…強い憧れがきっかけで発症する拒食症の危険

皆さんはモデルのような体型に憧れたことがありますか?ウエストが細く、脚も細く、とても魅力的な体型に見えるかもしれませんが、「モデルみたいになりたい…」という淡い憧れから体に大きな危険が及んでしまうこともあるのです。

たとえば普通の体型の人がモデルのような華奢な体型になるためには、極限まで痩せなくてはなりません。極限まで痩せるためにすることと言えば、まずは食べないことになるかと思います。

もちろん食事を摂らなければ体重も減りますし、脂肪も落ちるため体も脚も腕もどんどん細くなっていきます。しかし、ここで気づかなければならないのは、脂肪だけではなく筋肉も落ちてしまっているということです。

充分に食事を摂らずに体重を落とし、脂肪を落とすことができても、筋肉が落ちてしまっていてはそこに残るのは骨と皮だけになったガリガリの体です。こうして発症してしまうのが「拒食症」です。

モデルのようにキレイに細くなりたい!と願いながらも、食事を充分に摂らないなど、痩せ方を間違ってしまうと拒食症になってしまう危険があるのです。

ダイエットをしたことがない人は少ないかもしれませんが、ダイエット中に全く食事を摂らない、カロリーを摂らないというのは非常に危険であるということはご存知でしょうか?

食事からは体に蓄積しやすい脂肪も摂ることになりますが、体を美しく保つための筋肉もまた食事から摂るものです。筋肉が落ちてしまった体はハリがなく、年齢よりも老けて見えてしまうこともあります。

それだけではなく、体を思うように動かせなくなったり、立ち方や歩き方がキレイに見せることもできなくなります。

モデルのようになりたいから痩せることにしたのに「体にハリがなくなってしまった」「立ち方や歩き方をキレイに見せることができない」となってしまっては、モデルのような美しさからは大きく遠ざかってしまっている状態です。

それどころか生きていく上で必要な筋肉や脂肪までもが足りなくなっている状態ですので、命の危険性も高くなってしまっています。

また、皆さんが「モデルみたいになりたい」という強い憧れから発症しやすい拒食症は、実際にモデルの人も経験していることがあります。

モデルを職業としている人は細く華奢な体型である人が多いですが、その体型を保つために食事を摂らなかったり、カロリー制限をしていたり、皆さんと同様に無理なダイエットをしてしまうことで拒食症になってしまう人もいるのです。

モデルにとって体型維持は仕事の一つですが、過剰に気にしてしまうことから拒食症になりかねない状態に陥ってしまうことがあります。

このような拒食症の危険があることから、モデルのような体型と本当に美しい体型の考え方を今一度考え直していく必要があるでしょう。

皆さんもこの機会に本当の美しさについて考えてみてはいかがでしょうか。そして自分なりの美しさを見つけ出してみてください。